信託の解説2⑨
2026/09/08
【実際の失敗談から学ぶ】準備が遅れて後悔…「まだ大丈夫」が命取りになる理由
「もう少し早く相談しておけばよかった…」 これは、不動産のご相談に来られるお客様から私たちが最もよく耳にする後悔の言葉です。
あるご家族の例をご紹介します。80代の父親が所有する京都市内の実家について、「将来施設に入るときに売却しよう」と兄弟で話し合っていました。しかし、「父はまだ元気に散歩もしているし、今すぐ信託の手続きをしなくても大丈夫だろう」と先延ばしにしていたのです。
それから1年後、父親が急に脳梗塞で倒れ、入院。回復後も意思疎通が難しい状態になってしまいました。ご家族は大慌てで実家の売却を進めようとしましたが、公証人から「ご本人の意志確認が取れないため、信託契約も売買契約もできない」と告げられてしまったのです。
結局、お父様の施設費用はご家族が持ち出しで立て替えることになり、実家は売ることも貸すこともできないまま放置されることになってしまいました。
認知症や突然の病気は、いつやってくるか分かりません。 親御様がしっかりと会話でき、ご自身の意思を伝えられる「今」こそが、唯一にして最大のチャンスです。手遅れになる前に、一歩踏み出してご相談ください。
